ルーター同士をシリアルでつなぐ
自宅ラボには欠かせないテクニック

自宅ラボ必須のテクニック
ルーターが使われる現場では,多くの場合,ルーターの先にはWAN回線がつながります。
専用線ならTAやDSUといった接続装置を経由して専用線につなぐのですが,自宅ラボの場合は,こうした面倒なことをせずに,手っ取り早くルーター同士をつなぎたいですよね。
そこで便利なのが,ルーターのシリアル・インタフェース同士をつなぐback to back(バックツーバック)接続です。

シリアル・インタフェース同士をback to back接続したところ


back to backケーブルを使う
back to back接続をするには,back to backケーブルと呼ばれる専用ケーブルを使います。
両側ともDB60(60ピン・タイプ)のコネクタになっています。

自宅で使うなら,長さの短いものが便利で使いやすいです。

back to backケーブル


DCE側ルーターにclockrateコマンドを入れる
back to backケーブルでつないだだけでは通信できません。
一方のルーターからもう一方のルーターにクロックを送ってやる必要があります。
back to backケーブルの一方にDCE,もう一方にDTEと書いてあります。
DCE側をつないだルーターからDTE側をつないだルーターに,クロックを送ります。
これにより,ルーター同士で同期がとれて通信できるようになります。

DCEとDTEと書いてある


クロックを送るコマンドは,

Router(config-if)#
clock rate {クロックレート(bps)}

です。
例えば,

Router(config-if)#clock rate 64000

とすると,クロックが64kbpsで送出されます。
クロックを受ける側のルーターには,何も設定する必要はありません。

CCstudyの各ラボにあるコンフィグにも,シリアル・インタフェースにclock rateコマンドが入っています。
そのインタフェースは,ルーター同士をback to backで接続しているわけです。