Internetwork Expertのワークブック用の設定ファイルを動かす
2.PCのCPU利用率を抑える

何もしなければPCのCPU利用率は100%
Internetwork Expertのワークブックは14台の機器使う大規模なものです。
そのため,パソコンで動かすと,間違いなくパソコンのCPUは100%になってしまいます。
このままでは,ルーターを動かすことはできません。
そこで,パソコンのCPUの利用率を抑えてやる必要があります。

仮想ルーターごとにidlepc値を設定する
Dynagenには,パソコンのCPU利用率を押さえる「idlepc」というコマンドがあります。
それぞれのルーターに適切なidlepc値を設定すると,仮想ルーターの利用率を抑えることができます。
設定ファイルである「ie.routing.and.switching.topoligy.4.01.net」ファイルに,その値を反映する作業になります。

最初に,設定ファイルであるie.routing.and.switching.topoligy.4.01.netファイルを開きます。
すると,ファイルの最初の方に,複数のidlepc値が記述されています。
一番上のコメントアウトが外れて有効になっていて,すべての仮想ルーターにこのidlepc値が使われている状態です。
このidlepcの設定に#印を入れて,コメントアウトします。


コメントアウトすると,設定ファイルにidlepc値が設定されていない状態です。
この状態で仮想ルーターを起動すると,「idlepc値がない」という警告メッセージが出ます。
そしてルーターは,idlepc値が設定されていない状態で起動してしまいます。


で,どうするかというと,1台1台の仮想ルーターに対して,適切なidlepc値を探って,設定していきます。
具体的には,まず,Dynagenのコンソールから「idlepc get ルーター名」と入力します。
すると,10個のidlepc値の候補が出現し,どの番号の値を使うのかの入力が促されます。
ここで入力する番号は,*印の付いた推奨値の中の一番大きな番号です。
(なぜだかわかりませんが,私の経験ではそうすると確実でした。)
その番号を入力すると,その仮想ルーターのidlepc値の設定は完了です。
「idlepc save ルーター名」と入力すると,その値を設定ファイルに保存できます。


idlepc値を保存した後に設定ファイルを見てみると,先ほど選んだidlepc値が自動的に保存されているのがわかります。


この表示(idlepc get),選択,保存(idlepc save)という作業を,14台すべての仮想ルーターに対して実行します。
こうして,それぞれの仮想ルーターに適切なidlepc値を設定します。


すべて設定し終えたら,再びDynamipsを起動してみて下さい。
しばらく観察していると,CPUの利用率が100%を割り込みます。


ちょっと面倒ですが,1台のidlepc値を保存したらその仮想ルーターを起動してCPU利用率を確かめて,
利用率が100%にならなかったら次のルーターの設定に進む…
という流れで設定していくと,確実にCPU利用率を下げることができます。

ただ,何せ実行する仮想ルーターは14台と大量です。
そのため,使っているパソコンによっては,idlepc値を設定しても100%になってしまう場合もあります。
そのときは,仮想ルーターを限定的に起動するなどして使うといいでしょう。

ちなみに,はっとが実践したPCのスペックは,以下です。
OS:WindowsVista
CPU:Intel Core 2 Duo 6600 2.4GHz
メモリ:2Gバイト

1.設定ファイルのダウンロードから起動まで  3.仮想ターミナルサーバーから操作する