Cisco7200/3600シミュレータ 〜便利なテクニック〜
外部(本物)のネットワークと通信する(NIO_gen_ethオプション)

仮想の世界を現実の世界につなげる
ルーター・シミュレータ「Dynamips」のすごいところは,現実の世界のルーターとも通信できることです。
もちろん,仮想ルーターと実際のルーターでをつないで経路情報をやりとりすることもできます。

シミュレータを外の世界につなげるには,「仮想ルーターのインタフェースに実際のPCのインタフェースを対応付ける」という作業が必要になります。
その設定の手順を見ていきます。

最初に,Dynagenをインストールしたときにデスクトップにできた「Network device list」というショートカットを実行します。
Dynamipsフォルダの中にある「Network device list.cmd」を実行しても同じです。



すると,PCに搭載されているLANカードのリストが表示されます。
ちょっとわかりにくいですが,LANカードの名前が書かれているのでその項目を見つけます。
注目するのは,「\Device\NPF_{********-****-****-****-*************}」の部分です。
こうして調べた文字列を.netファイルに記述することになります。



ここでは,Dynagenをインストールしたときにできたsimple1.netファイルを書き換えて,外の世界と通信させてみます。
simple1.netは,RT1とRT2という2台のルーターをお互いのS1/0インタフェースで接続した構成でした。
そこで設定を1行加えて,R2のf0/0が外の世界と通信できるようにします。
加えたのは,[[router R2]]の下の1行です。
「f0/0 = NIO_gen_eth0:」に続いて,先ほど調べたLANカードの値を記述してやればOKです。



上の設定の場合,ネットワーク構成は以下のようなイメージになります。
f0/0から出るパケットはすべてPCのLANカードから出るようになり,逆に,PCのLANカードが受け取ったパケットはすべて仮想ルーターのf0/0が受け取るようになります。
IPアドレス設定では,「R2のf0/0ポート」と「PCとつながっている本物の機器のポート」を同じサブネットに所属させてやります。
(現実にLANカードに割り振られているIPアドレスは関係ありません。)
これで,シミュレータの世界と現実の世界がつながりました。